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心筋梗塞ってどんな病気?症状や予防法は?

心筋梗塞ってどんな病気?症状や予防法は?



日本人の死因のTOPは悪性新生物(ガン)とされていますが、突然死の原因として圧倒的に多いのは、やはり心筋梗塞をはじめとした心疾患です。

心筋梗塞の怖いところは「さっきまで元気にしていたのに」「前日まで楽しく食事を楽しんでいたのに……」といった状態から、突然発症し、時として命を落としてしまう点にあります。

今回は、なんとしても予防したい病気の一つとも言える心筋梗塞について考えていきたいと思います。


心筋梗塞とは



心筋梗塞とは虚血性心疾患の一つで、心臓の筋肉に酸素や栄養を送っている冠動脈という血管に血栓が詰まるなどして血流が阻害され、心臓の筋肉が壊死してしまう病気です。

心筋梗塞の原因は動脈硬化とされており、高血圧や糖尿病、高コレステロール血症などの生活習慣病や、喫煙、食生活の乱れ、ストレス過多、運動不足なども発症に関係していると言われています。


心筋梗塞を引き起こす動脈硬化は、年齢を重ねるごとに少しずつ進行していくため、老化現象の一つにも数えられています。そのため、心筋梗塞を発症しやすい年代も、60代70代がピークとされています。

しかしながら近年40代50代の発症も増えて来ているため、中高年の方にも注意が必要となりつつあります。これは、肉食中心の食の欧米化が進んだことが関係していると考えられています。


肉中心で野菜の少ない食生活を続けていると、血中のLDL(悪玉)コレステロールが増えすぎて酸化しやすくなり、血管の壁にしみ込み脂質として大量に溜まってしまいます。

この悪玉コレステロールはマクロファージという細胞が処理するのですが、その結果「プラーク」という隆起した固まりを作り出してしまいます。


このプラークが大きくなると、血管内膜がもろくなる、血管が硬くなって破れやすくなる、プラーク表面に血小板が集まって血栓ができやすくなるなど、血管や血流にとって多大な悪影響を与えるようになってしまいます。このプラークによって血管が狭くなり、血管壁が硬くなった状態が動脈硬化です。

つまり、肉食中心の欧米型の食事は悪玉コレステロール値を上げるため、動脈硬化を起こしやすくしてしまう、というわけです。結果、中高年も動脈硬化から派生した心筋梗塞を起こす可能性が高くなりつつあるのです。

こういった背景があり、最近では40代から血管を労る生活をするよう推奨する活動なども見られるようになってきています。


心筋梗塞の症状や前兆は?



心筋梗塞は突然死に繋がることもあるため、前兆などはないのでは?と考えられがちです。しかし、心筋梗塞には次のような前兆があるとされています。

心筋梗塞の前兆

  • 左肩や背中に痛みを感じる
  • 虫歯がないのにも関わらず、奥歯や下あごが痛む
  • 左手の小指に痛みがある
  • 胸やみぞおちに圧迫するような痛みが突然起こる
  • 冷や汗や呼吸困難
  • 不整脈

心筋梗塞の前兆を挙げていきましたが、実際に心筋梗塞を発症した方の約50%にはこれらの前兆が見られなかったとされています。前兆を感じてから予防に走るというのは難しいと考えていた方が良いかもしれません。

とはいえ、上記のような前兆に近い症状や不整脈、動悸が起こった場合などは、発症を疑い病院を受診することをおすすめします。

心筋梗塞の症状

  • 胸に強い痛みが走る
  • 吐き気
  • 冷や汗が止まらない
  • 呼吸困難

心筋梗塞の症状として一般的なのは、ある日突然胸に激痛が走るというものです。また、安静にしているにもかかわらず30分以上胸の痛みが続く場合も、急性心筋梗塞が疑われるとされています。

心筋梗塞は胸の痛みをはじめとして多彩な症状を見せることがあるため、上半身や胸部に違和感や不快感がある場合や、飲み過ぎや食べ過ぎの覚えがないにも関わらず吐き気が続くといったことがあった場合は、すぐに病院で診察を受けた方が良いでしょう。


心筋梗塞の原因と予防策は?



心筋梗塞の原因は、動脈硬化の進行や血管内にプラークが生成され冠動脈血管に閉塞や狭窄が起こることにあります。

また、動脈硬化やプラーク・血栓ができる原因としては、LDLコレステロールや中性脂肪の増加、加齢による血管の老化、運動不足、喫煙、食生活の乱れなどが挙げられます。

そのため、生活習慣や食生活を見直し、血管の健康を取り戻すことこそが、心筋梗塞予防の基本となると言えるでしょう。特に食生活の改善は若い時から取り組むことが大切になります。

心筋梗塞の予防効果が期待できる栄養素

日本人の食生活において重視すべき栄養の基準をまとめたものに、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」というものがあります。

この中で、毎日の食生活に積極的に取り入れるべき栄養素とされているのが、次の4つです。

  • 食物繊維
  • カルシウム
  • カリウム
  • n-3系脂肪酸(DHA、EPA)

実はこの4つの栄養素は、どれも心筋梗塞の予防に効果があるとされる栄養素でもあります。

例えば、DHAやEPAには血液をサラサラにする働きや血栓予防、血管を柔らかくしなやかにする作用などがあるとされていますし、カルシウムは心臓の筋肉を動かすのに欠かせない大切な栄養素です。


また、カリウムはナトリウムと共に心筋を動かす電気信号を生み出すという大切な役割を担っていますし、食物繊維は心筋梗塞を引き起こす血管の炎症を予防する効果があるとされています。

このように、上記の4つの栄養素は心筋梗塞の予防に大変有用なものとなっていますので、毎日の食生活に可能な限り取り入れられるよう心がけましょう。


これら4つの栄養素を豊富に含む食品をまとめてみましたので、是非参考にしてみて下さい。

・DHA・EPA…アジ、イワシ、サバ、サンマなどの青魚

・カルシウム…牛乳、小魚、大豆製品(納豆や木綿豆腐)、海藻類、緑黄色野菜

・カリウム…バナナ、トマト、カボチャ、ほうれん草

・食物繊維…ゴボウ、切り干し大根などの根菜類、ひじき、昆布などの海藻類、サツマイモなどのいも類、椎茸などのキノコ類、こんにゃくなど

これらの食品すべてを毎日の食事に取り入れるのは難しいかもしれませんが、なるべく意識して献立を立てることをおすすめします。

またDHAやEPAに関しては、推奨量を魚だけから摂取するのはなかなか難しいというのが実情です(推奨量…1g/1日)そのため、不足分はDHA・EPAサプリなどを活用するのがおすすめです。

DHA・EPAサプリメントには、適切な量を補うことができる、旬や季節に左右されず、一年を通して安定的に入手できるなどのメリットもありますので、是非上手に毎日の食生活に取り入れてみて下さい。


心筋梗塞はDHA・EPAサプリで予防できる?



前項で心筋梗塞の予防に4つの栄養素が効果的とご紹介しましたが、中でもDHA・EPAは特に予防効果が高いと注目されています。

2006年に厚生労働省が発表した「魚食と心疾患との関係」という研究結果によると、魚を食べる量が最も多いグループ(1日当たり180g、週8回)は、最も少ないグループ(1日当たり20g、週1回)と比べ、心筋梗塞を起こすリスクが55%も低いとされています。


この研究では、DHAとEPAの効果についても調査も行われており、DHAとEPAの摂取量が最も多いグループ(2.1g/1日)は、最も少ないグループ(0.3g/1日)と比較して、心筋梗塞のリスクは約65%も低下したと報告されています。

心筋梗塞は動脈硬化から派生して発症する病気とされています。そのため、血液の粘りを和らげてサラサラにする、血管の柔軟性を保つなどの効果が見られるDHA・EPAが、心筋梗塞のリスクを下げるのは理屈にあっていると言えるでしょう。


「魚食と心疾患との関係」においても「魚を多く食べると心筋梗塞の予防効果がある」「その効果の軸にDHAとEPAがある可能性は高い」ということが判明しています。

DHAやEPAが心筋梗塞の予防に役立つという研究結果は、厚生労働省による「魚食と心疾患との関係」の他にも多数みられます。

心筋梗塞ってどんな病気?症状や予防法は?のまとめ

  • 心筋梗塞は冠動脈という血管に血栓が詰まるなどして、心臓の筋肉が壊死してしまう病気
  • 心筋梗塞の大きな原因は動脈硬化にある
  • 心筋梗塞を予防する栄養素には「食物繊維、カルシウム、カリウム、n-3系脂肪酸(DHA、EPA)」などがある
  • 心筋梗塞を予防する栄養素として特に注目されているのがDHA・EPAである