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記憶力が低下してきた・・・物忘れはこうして改善しよう!

記憶力が低下してきた・・・物忘れはこうして改善しよう!



記憶力は20代がピークとなると言われ、それ以降は年を重ねるごとに減退していくと言われています。しかし、記憶力以外の部分(判断力・適応力)などは経験や体験を積み重ねることで20代以降も伸びていくため、50歳頃までは知能面では成長を続けるということが、近年の研究で明らかになっています。

しかし、やはり60代以降になると記憶力だけでなく、適応力や判断力も低下するようになり、次第に物忘れなどの老化現象が見られるようになってきます。

この物忘れという症状に関しては、意外に間違った認識をお持ちの方も多く、本来抱かなくても良い不安や悩みをお持ちの方も多いようです。そこで今回は物忘れについて少し詳しく見ていきたいと思います。


物忘れとは?認知症の違いについて


認知症は老化現象ではない

ここ最近、認知症という言葉が広く知られるようになり、物忘れの症状を実感した時に「自分は認知症になってしまったのではないだろうか?」と不安になる方も増えてきているようです。

しかし、物忘れは加齢による老化現象であり、認知症の症状とは異なるものです。認知症と加齢による物忘れの違いは、次のようなものとなります。


■加齢による物忘れの特徴

・体験した内容の一部を忘れる
・忘れたことは、ヒントを出すと思い出せる
・忘れたことを自覚できる
・症状があまり進行しない
・物をなくした場合、自分で探そうとする
・最近使っていない物や、人の名前が出てこない
・日付や曜日、場所などを間違える
・つじつまを合わせるための作り話はしない


■認知症による物忘れ

・体験したこと自体を忘れる
・ヒントを出しても思い出せない
・忘れたことを自覚できない
・物忘れの症状が少しずつ進行する
・物をなくした場合「誰かに盗まれた」と言う
・よく使う物、よく会う人の名前が出てこない
・日付や曜日、場所などが分からない
・つじつまを合わせるための嘘をつく


上記のように、認知症による物忘れと老化による物忘れは似て非なるもので、症状をよく見ればどちらであるか判断できるものとなっています。

例えば夕飯を例に取ると、加齢による物忘れの場合は「夕飯を食べたことは覚えているが、なにを食べたのか献立が思い出せない」となり、認知症による物忘れの場合は「夕飯を食べたこと自体を忘れてしまう」という風になります。

また、対策や治療についても大きな違いがあります。加齢による物忘れは脳の老化によるもののため、治療の必要はありません。しかし、認知症は脳の病気となるため、適切な治療が必要となります。


物忘れと認知症を見分けるポイント



認知症と老化による物忘れの違いをご紹介しましたが、他にも見分けるポイントとして、認知症の初期症状があります。認知症に見られる初期症状は2つを見分けるポイントとなると同時に、認知症の早期発見のためにも見逃せないものです。

認知症の初期症状1 行動の変化

・時間や場所が分からなくなる
日付を日に何度も聞き直したり、通い慣れた道に迷ったりするのは、認知症の初期症状の代表的なものです。約束した時間や場所だけでなく、約束自体を忘れてしまうといった症状も、初期段階でよく見られます

・理解力が悪くなる
長年行ってきた動作(車の運転や料理、掃除、洗濯)などの段取りが悪くなったり、つじつまの合わない話をしたりするのも注意が必要です

・なくし物が多くなる
置き忘れやしまい忘れが多くなるだけでなく、なくしたものを「人に盗まれた!」と言うことが増えるのも、認知症に多く見られる症状です

認知症の初期症状2 性格の変化

・以前と比べて人格が変わる
穏やかな人柄だったのに些細なことで激昂するようになる、自分の失敗を責任転嫁する、一人になることを異常に怖がるといった変化は、認知症の初期段階から見られるものです

・意欲が低下する
長年の趣味に興味を示さなくなったり、身だしなみに無頓着になったりするのも認知症の特徴です。また、ふさぎ込んで無気力・無関心になる、なにをするにも億劫がるようになるといった変化も見逃せません。

認知症の初期症状をご紹介しましたが、逆を言えば、物忘れがあってもこれらの症状が見られなければ、認知症を心配する必要はないと言えます。

しかしながら認知症による物忘れと老化による物忘れとの区別は、認知症がごく初期の段階ではつきにくく、症状が進むにつれて次第にはっきりしていくものです。

そのため、少しでも疑わしい部分が感じられたら安易な自己判断はせず、速やかに専門医に相談するのが一番だと言えるでしょう。


物忘れを防ぐ対策について



人間の脳は0歳~20歳頃までは成長を続けますが、20歳を境に年々老化が進むことになります。それに伴って記憶力が低下し、60代に入ると記憶力に加えて、適応力や判断力も徐々に下がっていってしまいます。その結果、物忘れという症状が出てくるというわけですね。

この加齢による物忘れは、誰にも起こるごく普通のことです。しかし、だからといって物忘れを放置するのは好ましくないですよね。そこで、物忘れを防ぐ対策をご紹介したいと思います。

物忘れ対策にはワーキングメモリの鍛錬が効く

人の記憶には「短期記憶」「長期記憶」の2つがあります。

短期記憶は一時的に覚えている記憶のことで、例えば通販番組で見た電話番号に電話をかける時、ごく短時間番号を覚えて電話番号をプッシュするかと思いますが、この時に使われるのが短期記憶です。短期記憶は一時的な記憶のため、すぐに忘れてしまいます。


一方、長期記憶は、自分の住所や知人の顔など長期間にわたって保存される記憶です。長期記憶は、一般的に短期記憶の「覚える→忘れる→覚える→思い出す」といった作業を繰り返すことで作られるもので、いつでも思い出すことができます。

この2つの記憶のうち、短期記憶は「ワーキングメモリ」とも呼ばれ、近年能力アップの分野で盛んに研究が行われています。ワーキングメモリはその人によって容量が決まっており、機能は年齢を重ねるごとに低下していきます。


しかし、最近の研究でトレーニングによって改善・維持できることが分かり、ワーキングメモリを鍛えることが物忘れ対策になると考えられるようになってきています。

ワーキングメモリを鍛錬する方法には次のようなものがありますので、参考にしてみて下さい。

1.料理をする
料理は効率良く作業を進めるために、最適だと思われる手順を常に考えながら行うことになります。この時、フル活動しているのがワーキングメモリです。

例えば、包丁を使用して食材を切っている時、コンロで火を使いながら次の手順をイメージしている時、煮込み料理をしながら洗い物をしている時、いずれの場合もワーキングメモリがしっかりと使われています。

毎日積極的に料理をすることでワーキングメモリは活性化するので、是非試してみて下さい。


2.達成感や感動を味わえる体験をする
本を読む、映画や演劇を鑑賞する、目標を達成して感動する、これらの体験はドーパミンの分泌を促してくれます。

実はドーパミンはワーキングメモリと深く関わっており、脳力アップ、ひいては記憶力の向上に役立つと考えられています。ドーパミンの分泌を促すような感動体験ができるよう、日頃から心がけてみてはいかがでしょうか?


3.大豆製品を積極的に食べる
大豆は「ブレインフーズ」と呼ばれる、脳を活性化する食品として知られています。大豆には脳の情報のやりとりを担う神経伝達物質の分泌を促進させると共に、ドーパミンの働きを高める効果があると言われています。


4.DHAやEPAを摂取する


DHAやEPAの効能として特に有名なのが「記憶力の向上作用」です。

実は、DHAは脳を構成する140億個ともいわれる脳細胞膜に存在している物質です。さらに、記憶力を司る海馬にはDHAが特に多く存在しており、他の部位と比較するとその量は2倍以上だとされています。

そのため、DHAは別名「脳の栄養素」とも言われ、一説によると海馬に存在するDHAの量が、記憶力や学習能力の高さに関係しているとも言われています。


さらに、DHAを摂取することで、老化によって減ってしまった脳細胞が活性化され、減少した脳細胞を補い、記憶力の維持や向上を実現すると考えられています。DHAによる脳への効果・作用には年齢は関係がないという研究結果もあるため、老化による物忘れ対策にDHAの摂取は有効だと言えるでしょう。

DHAやEPAが豊富に含まれる青魚を意識して食べる、サプリメントで効率良く摂取するといったことは、しっかりと物忘れ対策となってくれるはずです。

記憶力が低下してきた・・・物忘れはこうして改善しよう!のまとめ

  • 加齢による物忘れと認知症は全く異なるもの
  • 認知症は適切な治療が必要だが、加齢による物忘れは正常な老化現象
  • 物忘れにはワーキングメモリの鍛錬が効く
  • DHAは減少した脳細胞を活性化させ、記憶力や学習能力を維持・向上させる効果が期待できる